ブログに戻る

ブログ

なぜ SignalHost なのか:ブラウザのタグが失うものと、自社のタギングサーバーが取り戻すもの

公開 · 読了 9 分

GA4、Google 広告、Meta の数字はどれも、訪問者のブラウザから Google や Meta のアドレスへ送られるリクエストから始まります。まさにそのリクエストを止めるように作られたブラウザは増え続けていて、それが起きても何も知らせてはくれません。レポートの数字が少なくなるだけです。SignalHost は、その通信をあなた自身のドメインと、あなた専用のタギングサーバーへ移します。構築も運用もこちらで行います。この記事では、問題があなたに及ぶ順にその理由を説明し、最後に、SignalHost にできないことと、それを必要としない人を正直に挙げます。

レポートが決して見せないもの

タグがブラウザで動いている場合、計測はすべて他社のドメインへのリクエストです。Tag Manager のスクリプトは googletagmanager.com から、GA4 のヒットは 1 件ずつ google-analytics.com へ、Meta のイベントは 1 件ずつ facebook.com へ。広告ブロッカー、プライバシー拡張機能、トラッカーのブロック機能を内蔵したブラウザ、そしてオフィスや家庭のネットワークの DNS フィルタは、これらのホスト名とパスを見分けてリクエストを落とします。ページは普通に読み込まれます。ただ、その訪問が届かないだけです。

この損失は GA4 では見えません。GA4 が表示するのは届いたものだけだからです。規模は訪問者の層によって異なり、技術に詳しい層、若い層、プライバシーを気にする層では、一般的な層よりはるかに大きくなります。そしてその影響は、すべてのレポートに同時に及びます。ユーザーが減り、セッションが減り、コンバージョンが減り、キャンペーンは実際より悪く見えます。

ブロックは、GA4 のコンバージョンがショップより少なくなる 4 つの理由の 1 つです。GA4 が少なく数える理由と、取り戻せる部分。

損失が最も大きいところ:コンバージョンと広告プラットフォーム

ページビューが失われるのは、厄介なだけです。コンバージョンが失われると、2 度損をします。Google 広告、Meta、TikTok は、受け取ったコンバージョンから学習して予算の配分先を決めます。ですから、ブロッカーに飲み込まれた購入は入札が一度も学習できない購入であり、どのキャンペーンも実際に上げた成果より低いリターンを報告することになります。

2 つ目の損失は、広告クリックそのものです。コンバージョンがキャンペーンの成果になるのは、それをもたらしたクリックと結び付けられる場合だけで、その手がかりがクリック ID です。Google なら gclid、Meta なら fbclid、TikTok なら ttclid。クリック ID はランディング ページのアドレスに付いていますが、訪問者が次にクリックするとアドレスから消えてしまいます。購入まで何かがそれを保持しなければならず、その役目を担うのが Cookie です。他のサイトのアドレスから設定された Cookie を Safari は一切受け付けないため、3 ページ後の購入はクリックが付いていない状態で届きます。

SignalHost が変えること

  • タグの読み込みも送信も、自社ドメインで行われます。タギングのアドレスが metrics.yoursite.com なら、ブラウザから見るとすべてのリクエストは自分のサイト宛てで、Google のホスト名を狙ったリストには一致しません。
  • 見分けられるものが何も残りません。フィルタリストはさらに、どのドメイン上でも gtm.js、/g/collect、測定 ID を探します。SignalHost はすべてのリクエストを、顧客ごとに異なる方法で 1 つの不透明なパスに符号化するため、ファイル名、イベント名、測定 ID、ページのアドレスはもう平文では現れません。
  • コンバージョンは自社のサーバーから広告プラットフォームに届きます。Google 広告、Meta、TikTok、Reddit、Pinterest、Snapchat、LinkedIn は、ブラウザのピクセルではなく、各社のサーバー向けインターフェース(Meta の Conversions API、TikTok の Events API など)を通じてイベントを受け取ります。ピクセルを併用してもかまいません。両方に同じ event_id を送れば、各プラットフォームはそのイベントを 1 回だけ数えます。
  • クリックが購入まで残ります。サーバーコンテナがクリック ID を自社ドメインの Cookie(Google 広告なら FPGCLAW、Meta なら _fbc)に保存するため、何ページ後、何日後の購入でも、もとになったクリックとともにプラットフォームに届きます。
  • 1 つのイベントを、すべての送信先へ。サイトがすでに GA4 に送っているイベントは、接続したすべてのプラットフォームにも、それぞれ独自の名前に変換されて届きます。イベントの設定はプラットフォームごとではなく、1 回で済みます。

SignalHost がなければ、自分で構築・運用するもの

どれも新しい技術ではありません。サーバーサイド Google Tag Manager は Google 自身のもので、自分でホストすることもできます。その場合に必要なのは、課金を設定した Google Cloud プロジェクト、本番環境で動かし続けるタギングサーバーとプレビュー用のもう 1 台、証明書付きでそこに割り当てた独自ドメイン、最新に保つべきサーバーイメージ、そしてトラフィックとともに膨らむ請求です。さらにコンテナがあります。Google タグがあなたのサーバーへ送信するウェブコンテナ、イベントごとのタグ、それらを受け取って転送するサーバーコンテナ、そして広告プラットフォームごとのテンプレート、認証情報、トリガー。そのどれもが、どこにもエラーを出さずに失敗しうるものです。

SignalHost が引き受けるのは、その部分です。Google アカウントを 1 回接続するだけで(Tag Manager と読み取り専用のアナリティクスのみで、それ以外は求めません)、あなた自身のアカウントに両方のコンテナを構築・公開します。あなたのサーバーを向いた Google タグ、会員登録やリードからチェックアウトの全ステップまでの 16 個の標準イベントのタグ、サーバー側、そして追加した各広告プラットフォーム。所要時間は約 4 分で、サイトに貼るスニペットは 1 つだけです。

コンテナはずっとあなたのものです。あなたの Tag Manager アカウントに、あなたのログインで置かれています。編集しても、独自のタグを追加しても、解約してそのまま残してもかまいません。Google が何かを変えた、あるいは私たちがイベントを追加したなどの理由でタグの変更が必要になったときは、あなたが何も押さなくてもコンテナが更新されます。欧州のインフラで稼働し、あなたの側には Google Cloud プロジェクトも、リクエスト単位のクラウド料金も発生しません。

これまで見えなかったものが見える

  • コンテナごとのリクエスト数とイベント数をリアルタイムで表示。「動いているか」の答えが、翌日のレポートではなく数秒で得られます。
  • イベントごとに 2 つの数字。届いたすべてと、そのうちアナリティクスへの同意付きで届いた分です。推測ではなく測定された同意率がわかります。
  • ページ、トラフィックの参照元、国、ブラウザ、デバイスを、サーバーが届けたページビューから集計。保存するのは集計値だけで、IP アドレスもクライアント ID も保存しません。
  • 「トラブルシューティング」カード。ページビューをサイトからサーバーを経て GA4 自身のリアルタイム レポートまで追跡し、接続した各広告プラットフォームまでの経路を確認します。
  • Growth、Enterprise、Unlimitedでは、Tag Manager のプレビューモードが、自分で運用しているサーバーコンテナと同じようにあなたのサーバーコンテナに接続します。

SignalHost にできないこと

  • 同意の代わりにはなりません。自社ドメインへのリクエストにも、Google のドメインへのリクエストと同じ同意が必要です。拒否した訪問者は拒否したままです。Google のタグは Consent Mode が許す範囲のものだけを送信し、Meta、TikTok、その他のプラットフォームには、その訪問者について何も届きません。
  • GA4 の数字をコンテナページと一致させるものではありません。アナリティクスは Cookie を拒否した訪問者を除外し、サーバーはすべてのリクエストを数えます。その差は同意率であって、失われたデータではありません。
  • 独自ドメインがなければ、広告クリックは保持できません。無料の signalhost.io のホスト名でも、タグはすでに Google のドメインから離れていますが、クリックの Cookie は依然として他のサイトから設定されるため、Safari はそれを拒否します。クリックを残すのは、有料プランで使える独自ドメインです。
  • スクリプトをまったく実行しないブラウザの訪問者や、ページの読み込みが終わる前に離脱した訪問者を取り戻すことはできません。

必要な人と、必要でない人

数字にお金がかかっているなら必要です。Google、Meta、TikTok などに広告を出していて、すべての売上から学習させたい。オンラインで販売していて、ショップの注文数と GA4 が食い違っている。訪問者が技術に詳しい層、若い層、プライバシーに慎重な層である。あるいは、ダッシュボードに従って予算を決めるクライアントに報告している。

広告を出しておらず、サイトの訪問が月に数百件で、その数字で誰も何も決めていないなら、おそらく不要です。上下 10% の差で何も変わらないなら、ブラウザで動くアナリティクスで十分です。

どちらに当てはまるかを知る最も早い方法は、測ってみることです。無料プランは毎月 1 万リクエストまでで、料金は一切かかりません。設定したら、GA4 と広告プラットフォームでの 1 週間分のコンバージョンを、その前の週と比べてください。

広告ブロッカーにデータを奪われ続けない

無料で始めましょう。最初のコンテナを数分で稼働できます。